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●農薬の種類
日本は耕地面積が狭いわりに農薬使用量が多く、耕地の単位面積当たりの農薬使用量は欧米の6~7倍と言われています。近年、中国野菜など外国産農産物の危険性が強調されていますが、日本も「農薬使用大国」です。ここでは、農薬の危険性をご紹介します。
世界中で使われている農薬は現在、約800種類もあります。農林水産省は農薬を殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、殺そ剤、植物成長調整剤、その他の7種類に分類しています。
用途別に分類すると、下の表のようになります。
世界中で使われている農薬は現在、約800種類もあります。農林水産省は農薬を殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、殺そ剤、植物成長調整剤、その他の7種類に分類しています。
用途別に分類すると、下の表のようになります。
■農薬の用途別分類■
種 類 | 用 途 ・ 効 能 |
殺虫剤 | 農作物にとって有害な虫の防除 |
殺ダニ剤 | 有害なダニ類の防除 |
殺線虫剤 | 根の表面や組織に寄生し加害する線虫類の防除 |
殺菌剤 | 農作物を植物病原菌(糸状菌や細菌)の有害作用(病気)から守る |
除草剤 | 雑草を枯らしたり、雑草の種子の発芽を抑制する |
殺虫殺菌剤 | 殺虫成分と殺菌成分を混合して、害虫、病原菌を同時に防除 |
殺そ剤 | ねずみ類の駆除 |
植物成長調整剤 | 植物の生育を増進または抑制し、結実増加や倒伏を防止 |
忌避剤 | 鳥や獣が特定の臭い、味、色を嫌うことを利用して農作物への害を防ぐ |
誘引剤 | 主に害虫をにおいなどで一定の場所に集める |
展着剤 | ほかの農薬が害虫の体や作物の表面によく付着するよう、その農薬に添加する |
●残留農薬基準
残留農薬の許容基準は食品衛生法に基づき厚生労働省が決めています。まず、動物実験の結果に基づき、一生摂取しても健康に影響のない「一日摂取許容量」(ADI)を計算し、次に、全作物を平均摂取量だけ食べても許容量の8割程度に収まるよう、各作物に基準値を割り振って設定します。その際、各農薬の毒性の強さだけでなく、国際基準なども考慮されます。
同じ農薬でも農産物によって基準値が違う
2002年に中国産の農産物から残留基準を超える農薬が次々に検出され、大騒ぎになりました。しかし、残留農薬基準値は作物によってかなりの差があります。このため、ほうれん草と同じ残留濃度でも違反にならず、堂々と流通していた作物もあります。
02年7月、「中国産ほうれん草から基準の180倍のクロルピリホス(殺虫剤)検出」と報道されました。検出した残留農薬濃度は1.8ppm(1キロ当たり0.01ミリグラム)。実は、同時期にパクチョイ(チンゲン菜)から2・1ppmの残留濃度が検出されていましたが、こちらは基準値がほうれん草(0.01ppm)の200倍の2ppmのため、“軽微な違反”として注目されませんでした。また、同時期にオレンジから、ほうれん草なら基準違反にあたる0・24ppmの残留濃度が検出されましたが、基準値が0・3ppmのため、大手を振って流通していました。
こうした状況は今も変わりません。例えば、クロルピリホスの残留基準値は、ほうれん草やごぼうでは0.01ppmなのに、みかんでは1ppm、アスパラガスでは5ppm、茶ではほうれん草の1000倍に当たる10ppmとなっています。このため、ほうれん草では許容されない濃度の残留農薬がついたみかんやアスパラガス、茶が市場に堂々と出回ることになります。
これは、その農薬が農産物ごとにどのように使われてきたかや国際基準などを反映して残留基準を決めるためで、決して安全最優先で基準を設定しているわけではないのです。
02年7月、「中国産ほうれん草から基準の180倍のクロルピリホス(殺虫剤)検出」と報道されました。検出した残留農薬濃度は1.8ppm(1キロ当たり0.01ミリグラム)。実は、同時期にパクチョイ(チンゲン菜)から2・1ppmの残留濃度が検出されていましたが、こちらは基準値がほうれん草(0.01ppm)の200倍の2ppmのため、“軽微な違反”として注目されませんでした。また、同時期にオレンジから、ほうれん草なら基準違反にあたる0・24ppmの残留濃度が検出されましたが、基準値が0・3ppmのため、大手を振って流通していました。
こうした状況は今も変わりません。例えば、クロルピリホスの残留基準値は、ほうれん草やごぼうでは0.01ppmなのに、みかんでは1ppm、アスパラガスでは5ppm、茶ではほうれん草の1000倍に当たる10ppmとなっています。このため、ほうれん草では許容されない濃度の残留農薬がついたみかんやアスパラガス、茶が市場に堂々と出回ることになります。
これは、その農薬が農産物ごとにどのように使われてきたかや国際基準などを反映して残留基準を決めるためで、決して安全最優先で基準を設定しているわけではないのです。
発がん性物質も使用可
発がん性の危険があるものについては、残留基準は「検出限界以下(ND)」とされていますが、残留ゼロという意味ではありません。基準値以下なら「残留していてもOK」なのです。ダイオキシンを含む除草剤や発がん性のある殺虫剤もある基準値以下なら「使ってもよい」ということです。
発がん性のある農薬はかなりたくさんあります。
発がん性のある農薬はかなりたくさんあります。
毒性の強さと基準値が比例しない場合も
毒性が強い農薬ほど残留基準が厳しいかというと、必ずしもそうではありません。米国が輸出小麦に散布する有機リン系殺虫剤MEP(スミチオン)の小麦への残留農薬基準がMEPより毒性の低い農薬よりはるかに高い――というケースもあります。これは、米国などの意向をくんだものと指摘されており、外交や政治・経済的な要因が人間の健康より優先される事例といえるでしょう。
加工食品の大半はノーチェック
07年12月から08年1月にかけて、中国製の冷凍餃子を食べた千葉県や兵庫県の3家族10人がおう吐や下痢などの薬物中毒症状を訴え、9人が入院し、大騒ぎになりました。餃子の一部やパッケージから有機リン酸系殺虫剤「メタミドホス」が検出され、輸入元のジェイティフーズ(東京都)は23品目の自主回収を始めました。
これは、輸入時の検査で、加工食品の大半は細菌や添加物などをチェックするにとどまり、農薬の有無を調べていないためで、検査の抜け穴が原因だったのです。
冷凍食品など加工食品に対する残留農薬検査を厳しくしようとすると、野菜ごとに異なる残留基準をどう設定するかが難しい――とのことです。
これは、輸入時の検査で、加工食品の大半は細菌や添加物などをチェックするにとどまり、農薬の有無を調べていないためで、検査の抜け穴が原因だったのです。
冷凍食品など加工食品に対する残留農薬検査を厳しくしようとすると、野菜ごとに異なる残留基準をどう設定するかが難しい――とのことです。
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