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●抗生物質(抗生剤)
「抗生物質は副作用が少ない」という説は誤りで、実際はたくさんの副作用があります。
下痢
副作用は抗生物質の種類によって違いますが、どの抗生物質でも可能性がある副作用は下痢(げり)です。これは、抗生剤が腸内細菌という善玉の細菌にも作用し、消化機能を悪化させるためです。
肝臓・腎臓への影響
たいていの薬は肝臓で代謝され、腎臓から体の外に出されるので、抗生剤も肝臓や腎臓に影響を与えます。
アレルギー反応
薬は異物なので、異物に対する人体のアレルギー反応として、発しんなどの皮膚症状やはき気、めまい、ふらつきを起こします。皮膚症状は、根本的な障害が体で最も敏感な皮膚に出たものなので、決して軽視できません。皮膚症状の多くは肝臓障害が原因です。また、アレルギー反応がひどいと、ショックを起こすこともあります。ペニシリンによるショック死は有名です。
聴覚障害、腎毒性
アミノグリコシド系の抗生剤
けいれん、光毒性(日に当たるとやけどのようになる)、横紋筋融解症(筋肉が壊れてしまう)
いずれもキノロン系の抗生剤などで
歯に着色
テトラサイクリン系の抗生剤
●鎮痛剤
頭痛や生理痛、歯痛にこの薬を!――とタレントがさわやかな笑顔を振りまくテレビCMが日常化し、安易に使用されているのが鎮痛剤です。かぜ薬にも2、3種類は必ず混ぜられています。しかし、薬は本当は体に悪いのです。製薬会社のイメージ・キャンペーンに洗脳されてはいけません。
さて、鎮痛剤についてまず知るべきは、鎮痛剤は中枢神経に作用して一時的に苦痛を感じさせなくするだけで、苦痛の根源を解消するものではないということです。例えば、かぜをひくと頭やのどが痛くなり、熱が出ます。これは、体がかぜのウィルスと戦っている状態で、ウィルスを克服するまで症状は続きます。痛みを鎮痛剤で抑えてもウィルスを退治するわけではなく、痛みを感じる神経を麻痺させるだけです。つまり、対症療法です。
したがって、痛みと引き換えに、体内に鎮痛剤という異物を取り込み、肝臓や腎臓に悪影響を与えたり、他の副作用を招いたり、病気になりやすい体質になるだけで、非常に有害です。
また、発熱はウィルスを退治したり、体内に蓄積した異物を排せつしやすい状態に変える作用があるのですが、解熱剤を服用すると、その作用を止めてしまいます。もったいないことですし、一時的に楽になった後、症状が悪化することがよくあります。
かぜをひいたら水をたくさん飲み、温かくして体を休めるのが一番です。安易にかぜ薬を服用すると、体に異物を蓄積して病気・障害を招き、体質も一層かぜにかかりやすくなってしまいます。
鎮痛剤の副作用はおおむね以下の通りです。
さて、鎮痛剤についてまず知るべきは、鎮痛剤は中枢神経に作用して一時的に苦痛を感じさせなくするだけで、苦痛の根源を解消するものではないということです。例えば、かぜをひくと頭やのどが痛くなり、熱が出ます。これは、体がかぜのウィルスと戦っている状態で、ウィルスを克服するまで症状は続きます。痛みを鎮痛剤で抑えてもウィルスを退治するわけではなく、痛みを感じる神経を麻痺させるだけです。つまり、対症療法です。
したがって、痛みと引き換えに、体内に鎮痛剤という異物を取り込み、肝臓や腎臓に悪影響を与えたり、他の副作用を招いたり、病気になりやすい体質になるだけで、非常に有害です。
また、発熱はウィルスを退治したり、体内に蓄積した異物を排せつしやすい状態に変える作用があるのですが、解熱剤を服用すると、その作用を止めてしまいます。もったいないことですし、一時的に楽になった後、症状が悪化することがよくあります。
かぜをひいたら水をたくさん飲み、温かくして体を休めるのが一番です。安易にかぜ薬を服用すると、体に異物を蓄積して病気・障害を招き、体質も一層かぜにかかりやすくなってしまいます。
鎮痛剤の副作用はおおむね以下の通りです。
肝臓・腎臓への影響
たいていの薬は肝臓で代謝され、腎臓から体の外に出されるので、鎮痛剤も肝臓や腎臓に悪影響を与えます。
骨髄への影響
骨髄に障害を起こし、胎児奇形を招くこともあります。また、骨髄の障害は赤血球や血小板の減少につながるので、米国では、外科手術前の数日間は鎮痛剤を飲ませないのが一般的です。
胃腸への影響
消炎鎮痛剤はよく消化管かいようを引き起こします。アスピリンやイブプロフェンを3カ月以上服用すると、半数の人に胃の粘膜障害が起こり、15%の人に胃かいようが見つかると報告されています。
白血球減少
フェナセチン(非ピリン系)
ぜん息発作の誘発
鎮痛剤の服用で気管支が収縮し、ぜん息の発作が誘発されます。
心臓への影響
2004年9月、心臓病の危険を高めるとの指摘で米メルク社の消炎鎮痛剤「バイオックス」が自主回収されました。その服用で、米国だけで最大14万人に急性心筋こうそくなどの重い副作用が発生し、かなりの死者が出たと推定する論文を、米食品医薬品局の専門官が英医学誌ランセット(電子版)に発表しました。バイオックスはアスピリンなどより胃腸への副作用が少ない「COX-2阻害薬」の代表格です。回収後、他のCOX-2阻害薬の危険性も明らかになりました。
●副腎皮質ホルモン
ストレスを受けると、緩和のために視床下部の指示で下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。これに刺激されて副腎から副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されます。これはビタミンCとコレステロールでできています。しかし、過剰なコルチゾールは体に以下のような悪影響を及ぼします。これは、医薬品の副腎皮質ホルモンであるステロイド剤(合成コルチゾール)でも同じです。
免疫反応が低下
かぜやインフルエンザなどにかかりやすくなります。がんの原因にもなります。
※アトピー性皮膚炎は免疫の過剰反応によって起きるので、ステロイド剤は免疫反応を強制的に低下させることで炎症を抑えます。
◆慢性疲労 ◆肌が乾燥 ◆毛が薄くなる ◆生理痛が激しくなる
アトピー性皮膚炎や花粉症、ぜん息などで処方されるステロイド剤(合成のコルチゾール)は天然のコルチゾールと同様、上記のような副作用があります。しかも、天然のコルチゾールが視床下部によって分泌量を厳密にコントロールされているのに対し、ステロイド剤は外部から体内にとり込むので、体の反応に応じたコントロールを受けません。
副腎皮質ホルモンのこれ以外の重大な副作用には次のようなものがあります。
◆副腎皮質の機能が弱化 ◆糖尿病の誘発、悪化 ◆消化管のかいようや出血など ◆けいれん ◆精神変調、うつ(自殺も) ◆骨粗しょう症 ◆骨頭無菌性壊死 ◆ミオパチー(筋萎縮を伴う筋力低下、特に下肢) ◆緑内障、白内障 ◆血せん ◆心筋こうそくで心破裂 ◆ぜん息発作悪化
このうち副腎皮質ホルモンによる消化管かいようは突然起こることが多く、77%が吐血・下血から始まるという調査結果もあります。極端な場合は、突然胃に穴が開きます。また、副腎皮質ホルモンによる胃かいようの致死率は普通の胃かいようの致死率よりも数倍高いのです。
塗り薬でも、皮膚から体内に成分が吸収されるので、飲み薬と同様の害があります。
※アトピー性皮膚炎は免疫の過剰反応によって起きるので、ステロイド剤は免疫反応を強制的に低下させることで炎症を抑えます。
◆慢性疲労 ◆肌が乾燥 ◆毛が薄くなる ◆生理痛が激しくなる
アトピー性皮膚炎や花粉症、ぜん息などで処方されるステロイド剤(合成のコルチゾール)は天然のコルチゾールと同様、上記のような副作用があります。しかも、天然のコルチゾールが視床下部によって分泌量を厳密にコントロールされているのに対し、ステロイド剤は外部から体内にとり込むので、体の反応に応じたコントロールを受けません。
副腎皮質ホルモンのこれ以外の重大な副作用には次のようなものがあります。
◆副腎皮質の機能が弱化 ◆糖尿病の誘発、悪化 ◆消化管のかいようや出血など ◆けいれん ◆精神変調、うつ(自殺も) ◆骨粗しょう症 ◆骨頭無菌性壊死 ◆ミオパチー(筋萎縮を伴う筋力低下、特に下肢) ◆緑内障、白内障 ◆血せん ◆心筋こうそくで心破裂 ◆ぜん息発作悪化
このうち副腎皮質ホルモンによる消化管かいようは突然起こることが多く、77%が吐血・下血から始まるという調査結果もあります。極端な場合は、突然胃に穴が開きます。また、副腎皮質ホルモンによる胃かいようの致死率は普通の胃かいようの致死率よりも数倍高いのです。
塗り薬でも、皮膚から体内に成分が吸収されるので、飲み薬と同様の害があります。
●精神安定剤
心の疲れをいやし興奮を鎮めるための薬が体をむしばみ、精神もむしばんでいます。
精神安定剤の副作用としては、
◆自殺 ◆暴行 ◆胎児の奇形 ◆眠気 ◆けん怠感 ◆脱力感 ◆頭痛 ◆黄だん ◆口のかわき ◆白血球減少 ◆歩行失調 ◆服用をやめられなくなる ◆肝臓障害 ◆腎臓障害
――などがあります。
精神安定剤の副作用としては、
◆自殺 ◆暴行 ◆胎児の奇形 ◆眠気 ◆けん怠感 ◆脱力感 ◆頭痛 ◆黄だん ◆口のかわき ◆白血球減少 ◆歩行失調 ◆服用をやめられなくなる ◆肝臓障害 ◆腎臓障害
――などがあります。
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