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「肌荒れ・ニキビに薬」の愚
皮膚には皮膚腺があり、そこから出る油分が皮膚の表面に広がって皮膚全体を保護していますが、肝臓が弱って皮膚の生理作用が低下すると、油分が皮膚腺にたまり、そこに細菌が感染してニキビになります。化粧品や薬で対処しても対症療法に過ぎず、根治治療にはなりません。肝臓を弱めるような不健康な生活を改めることが大事です。

口臭防止剤の無意味
口臭防止剤、口中清涼剤はメントールに殺菌剤を加えるなどしていますが、防臭作用は限定的です。歯槽膿漏[しそうのうろう]による口臭▽慢性副鼻腔炎(蓄膿症の一種)が原因の口臭▽慢性へんとう炎による口臭▽胃下垂による口臭▽糖尿病や肝臓病が原因の口臭――にはあまり効き目がありません。

目薬は目に不健康
目薬には硫酸亜鉛などの血管収縮剤が含まれています。目薬をさすと、目の血管が収縮し、充血が止まったり、さっぱりした感覚がありますが、同時に目に栄養を補給する機能も止まるので、目の健康に実は悪いのです。しかも、血管収縮剤の効力が薄れると、反動でよけいに血管が緩み、目が以前よりも充血しやすくなります。涙にこした目薬はありません。

ピルの害
ホルモン剤であるピルには多種類の副作用があります。脳血栓や心筋こうそく、脳軟化症、おう吐、乳房痛、頭痛、食欲不振、体重増加などです。人によっては、わずかの使用でも副作用を引き起こす場合があります。胎児への副作用もあります。

抗がん剤は劇薬
抗がん剤の多くは劇薬です。がん細胞の増殖も抑える代わりに、健康な細胞にも影響し、強い副作用を起こします。多くの抗がん剤が白血球を減少させて細菌に対する体の抵抗力を弱めたり、血小板を減少させて出血を起こしやすくします。また、胃腸や肝臓・腎臓に障害をもたらしたり、疲れやすくしたり、吐き気や食欲不振を招くなどします。

胎児の奇形
妊婦が服用する薬が胎児に及ぼす影響として、口蓋[こうがい]破裂(副腎皮質ホルモン)▽陰核異常肥大(たん白同化ホルモン)▽聴力障害(ストレプトマイシン)▽ショック、吐乳、死亡(クロラムフェニコール)▽歯に黄色の着色(テトラサイクリン)▽呼吸困難、チアノーゼ、けいれん、死亡(ヘロイン、モルヒネ)▽眼球突出、先天性甲状腺腫(甲状腺剤、ヨード含有剤)――などがあります。

タバコや化学調味料、酒も胎児に悪影響を及ぼします。

ドリンク剤の“効果”
ドリンク剤やビタミン剤は「疲労回復」どころか、体力を低下させるという動物実験結果もあります。ドリンク剤やビタミン剤はビタミンやアミノ酸、ミネラルなどを補給する目的がありますが、これらは普通に健康な食事をとれば、欠乏しません。その場合、ドリンク剤は疲労回復にも栄養補給にもまったく意味がないばかりか、糖分でかえって体が酸性化し、病気を招いてしまいます。

「正露丸」に注意
正露丸の主成分クレオソートはフェノール系化学物質の混合物です。WHO(世界保健機構)の国際がん研究所の調査で「発がん物質の可能性が高い」と分類されています。神経や血液、腎臓にも悪影響を及ぼし、動物実験では、貧血や腎臓委縮が起きています。人間の60歳の男性が7日間に通常の4倍の正露丸を飲んで腸閉そくになりました。薬の説明書には、「5歳未満には禁忌」「水や湯なしでは絶対服用しない」など、絶対してはいけないことが4つも書いてあります。

※下痢や吐き気は薬で止めず、水と塩分を補給し、出し切ってしまうことが健康には最良です。

フッ素の発がん性
フッ素(フッ素化合物)を虫歯予防のため歯に塗る場合や、水道水に添加する場合がありますが、虫歯予防への効果は疑問視されています。一方、副作用としては、歯に白い斑点(斑状歯)ができたり、ダウン症を引き起こしたり、骨肉腫(骨のがん)の原因になると指摘されています。

アトピー性皮膚炎の薬、要注意
アトピー性皮膚炎の治療薬であるタクロリムス軟こう(商品名「プロトピック軟膏」)は免疫抑制剤です。人間の体にはがん細胞が日常的に生まれていますが、それが目に見えるがんに発展しないのは、人間の免疫力のおかげです。タクロリムスを使うとがんや悪性リンパ腫(リンパ腺のがん)が発生する率が非常に高まります。一方、ステロイド剤も上述したように危険です。

抗うつ剤はやめられない
「パキシル」などの抗うつ剤を服用すれば、薬に依存したり自殺したくなることもあります。薬を減らしたときに症状がぶり返し、服用を止められない場合も多々あります。パキシルなどSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)は精神安定に関係するとされるセロトニンの働きを促進しますが、脳内のセロトニンが多くなりすぎると、異常に興奮し、かえって強い不安におちいることもあります。めまいやしびれ、動悸、無気力、気分が落ち込むなどのほか、けいれん、錯乱、腎障害などを起こすセレトニン症候群が起きることもあります。

漢方薬も危険
薬草など薬用植物にはもともと有害物質が含まれるものが多いのです。それを煎じ詰めたり、多種混合して服用すると、毒性が非常に強くなります。朝鮮人参やウーロン茶、あま茶づる茶にはサポニンが含まれ、神経を麻痺させたり、赤血球を破壊します。


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