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●さまざまな魚介類と有害物質
えび
えびの多くは輸入もの
えびを世界で最もたくさん食べるのが私たち日本人です。えびの養殖技術はかつて日本がアジア諸国に伝え、今や多くが輸入ものです。輸入先はインドとインドネシアが際立って多く、フィリピンやタイ、中国、ベトナム、マレーシアなどからも輸入しています。
養殖えびにも、病気による経済被害を防ぐために大量の化学物質が投与されています。中国産冷凍くるまえびやベトナム産むき身えびから基準値以上の二酸化硫黄(漂白剤)が検出されたほか、インド産やタイ産のえびから抗生物質や大腸菌が見つかったりしています。養殖池にはマラチオン、パラチオン、パラコートなど猛毒の殺虫剤が散布される場合もあります。
養殖えびにも、病気による経済被害を防ぐために大量の化学物質が投与されています。中国産冷凍くるまえびやベトナム産むき身えびから基準値以上の二酸化硫黄(漂白剤)が検出されたほか、インド産やタイ産のえびから抗生物質や大腸菌が見つかったりしています。養殖池にはマラチオン、パラチオン、パラコートなど猛毒の殺虫剤が散布される場合もあります。
建設中のえび養殖場
(写真:インドネシアで2005年12月撮影)
【報道事例】
◆中国えびから抗生物質検出 :2003年10月
ニチレイ(東京都)が中国から輸入した養殖えびから食品衛生法で残留が認められていない抗生物質「クロルテトラサイクリン」が検出された。宮城県内の保健所が同社の冷凍えびを抜き取り検査したところ抗生物質を検出。9月にも別の保健所が昨年輸入分を抜き取り調査し、4ロット中3ロットから抗生物質を検出した。これらは厚生労働省の抜き取り検査をすり抜けていた。
◆ベトナムえびから抗生物質:2006年9、10月
東京と神戸の検疫所でベトナム産養殖えびとその加工品から基準値以上の抗生物質「クロラムフェニコール」を検出。
ニチレイ(東京都)が中国から輸入した養殖えびから食品衛生法で残留が認められていない抗生物質「クロルテトラサイクリン」が検出された。宮城県内の保健所が同社の冷凍えびを抜き取り検査したところ抗生物質を検出。9月にも別の保健所が昨年輸入分を抜き取り調査し、4ロット中3ロットから抗生物質を検出した。これらは厚生労働省の抜き取り検査をすり抜けていた。
◆ベトナムえびから抗生物質:2006年9、10月
東京と神戸の検疫所でベトナム産養殖えびとその加工品から基準値以上の抗生物質「クロラムフェニコール」を検出。
うなぎ
日本の年間のうなぎ消費のうち約6割が、うなぎ加工品では9割が中国からの輸入です。
うなぎは腸炎にかかりやすいので、予防のため、「クロラムフェニコール」と呼ばれる抗菌剤(抗生物質)を投与するケースが多いのですが、再生不良性貧血など重い副作用の恐れがあり、各国が規制しています。
中国の養鰻場ではうなぎの水かび病発生の防止に、合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が使われてきましたが、発がん性が指摘され、養殖水産物への使用が禁じられました。日本でも禁止です。しかし、厚生労働省が今年4~7月に公表した調査によると、中国から輸入したうなぎからマラカイトグリーンが検出されました。
うなぎは腸炎にかかりやすいので、予防のため、「クロラムフェニコール」と呼ばれる抗菌剤(抗生物質)を投与するケースが多いのですが、再生不良性貧血など重い副作用の恐れがあり、各国が規制しています。
中国の養鰻場ではうなぎの水かび病発生の防止に、合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が使われてきましたが、発がん性が指摘され、養殖水産物への使用が禁じられました。日本でも禁止です。しかし、厚生労働省が今年4~7月に公表した調査によると、中国から輸入したうなぎからマラカイトグリーンが検出されました。
【報道事例】
◆中国産うなぎから合成抗菌剤:2002年5月
厚生労働省によると、2月と4月に中国産養殖うなぎから、国内で使用禁止の合成抗菌剤「スルファジミジン」が検出された。
◆台湾産うなぎから合成抗菌剤:2003年11月
厚労省は、日本では魚介類への使用が認められていない合成抗菌剤「スルファジミジン」が台湾産養殖うなぎから検出されたとして、輸入業者に検査命令を出した。業者の自主検査で冷凍の白焼きからスルファジミジンが検出されたと大阪検疫所に届け出があり、那覇空港の検疫所では養殖活うなぎ(活魚)から検出された。
◆中国産うなぎ加工品から合成抗菌剤:2005年8月
厚労省は、輸入時検査で、中国産養殖うなぎの加工品から「マラカイトグリーン」を検出したと発表。
◆中国産うなぎから農薬:2006年8月
中国産うなぎから基準値を超える殺虫剤が検出されたとして、厚労省は輸入業者に検査命令を出した。検疫所の検査で有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」が検出された。
◆中国産うなぎ・えびなどに抗菌剤、米が輸入規制へ:2007年6月
米食品医薬品局(FDA)は、中国産のうなぎ、えびなど5種類の養殖魚介類について、米国で使用が禁止されている抗菌剤の検出が相次いだため広範な輸入規制に乗り出すと発表した。中国産の魚介類に対する輸入規制としては過去最大規模。米国では中国から輸入されたペットフード、練り歯磨き、おもちゃなどに有毒物質が含まれていたことが次々と発覚している。FDAが06年11月~07年5月に行った調査で、検査対象の4分の1から「マラカイトグリーン」など計4種類の抗菌剤が検出された。
◆中国産うなぎから合成抗菌剤 :2007年7月
群馬県は、前橋市のスーパーで売られていた中国産冷凍うなぎのかば焼きから食用養殖魚への使用が国内で禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物が検出されたと発表した。スーパーは1150匹分を仕入れ、前橋、伊勢崎両市の系列店計6店で951匹分を売った。残りは店頭から撤去した。
厚生労働省によると、2月と4月に中国産養殖うなぎから、国内で使用禁止の合成抗菌剤「スルファジミジン」が検出された。
◆台湾産うなぎから合成抗菌剤:2003年11月
厚労省は、日本では魚介類への使用が認められていない合成抗菌剤「スルファジミジン」が台湾産養殖うなぎから検出されたとして、輸入業者に検査命令を出した。業者の自主検査で冷凍の白焼きからスルファジミジンが検出されたと大阪検疫所に届け出があり、那覇空港の検疫所では養殖活うなぎ(活魚)から検出された。
◆中国産うなぎ加工品から合成抗菌剤:2005年8月
厚労省は、輸入時検査で、中国産養殖うなぎの加工品から「マラカイトグリーン」を検出したと発表。
◆中国産うなぎから農薬:2006年8月
中国産うなぎから基準値を超える殺虫剤が検出されたとして、厚労省は輸入業者に検査命令を出した。検疫所の検査で有機塩素系殺虫剤「エンドスルファン」が検出された。
◆中国産うなぎ・えびなどに抗菌剤、米が輸入規制へ:2007年6月
米食品医薬品局(FDA)は、中国産のうなぎ、えびなど5種類の養殖魚介類について、米国で使用が禁止されている抗菌剤の検出が相次いだため広範な輸入規制に乗り出すと発表した。中国産の魚介類に対する輸入規制としては過去最大規模。米国では中国から輸入されたペットフード、練り歯磨き、おもちゃなどに有毒物質が含まれていたことが次々と発覚している。FDAが06年11月~07年5月に行った調査で、検査対象の4分の1から「マラカイトグリーン」など計4種類の抗菌剤が検出された。
◆中国産うなぎから合成抗菌剤 :2007年7月
群馬県は、前橋市のスーパーで売られていた中国産冷凍うなぎのかば焼きから食用養殖魚への使用が国内で禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物が検出されたと発表した。スーパーは1150匹分を仕入れ、前橋、伊勢崎両市の系列店計6店で951匹分を売った。残りは店頭から撤去した。
鮭
ノルウェーでは抗生物質を使わない鮭養殖が行われているとされていますが、一般には鮭の養殖でも化学飼料や医薬品が用いられています。
かに
2001年、香港で人気のある上海がにに抗生物質が使われている疑惑が浮上しました。上海がにはモクズガニの一種で、香港で売られているのは大部分が中国本土からの養殖ものです。香港誌「壱週刊」によると、香港や広東省深セン市の小売店、江蘇省の養殖場から12匹のサンプルを取り、検査機関に委託して調べたところ、ほとんどのカニから微量の抗生物質の一種を検出しました。うち6匹からは、抗生物質「クロラムフェニコール」も検出されたそうです。同誌は「(かにの)抵抗力増強と成長促進のため使用していた疑いが強い」と指摘しました。
ふぐ――ホルマリン問題
トラフグ:WEB魚図鑑より
ホルマリンには発がん性があります。下関のふぐ専門の「はえどまり市場」ではホルマリンふぐの不買を決めました。ところが、東京や大阪などの水産物卸組合は「ホルマリンふぐを扱う」という統一見解をまとめました。それは、長崎県と同県漁連が6月に実施したホルマリン残留濃度検査で「検査した109匹のトラフグの全部がホルマリン1ppm以下で人体への影響がない」との結果を得たことと厚生労働省も「安全性に特段の問題はない」と宣言したからでした。
「基準値以下だから安全」というのが官庁のいつもの論理です。確かに、ふぐと一緒に微量のホルマリンを食べたとしてもすぐには影響はないでしょう。しかし、こうした有害物質は、「基準値以下」という官庁のおすみ付きもとで、私たちの体内に確実に蓄積されていき、他のたくさんの化学物質とも複合作用しながら、体をむしばんでいくのです。
ホルマリンは、最初は養殖うなぎの寄生虫除去に使われました。昔はホルマリンうなぎを食べさせられていたのです。しかし、1978年にうなぎへのホルマリン投与は禁止されました。一方、ふぐの養殖が盛んになったのは90年代からです。ふぐのえさに発生する寄生虫を駆除する安価な特効薬として不正にホルマリンが使用されました。
生けすのわきにホルマリンの風呂を設けてふぐを入れ、漬け終わったら、ホルマリンと一緒にふぐを生けすに戻します。こうして、例えば宇和海では、年間3000トンものホルマリンが海にたれ流されたと推定されています。その結果、宇和海の真珠貝は壊滅的な被害を受け、生けすの海域に潜ると、貝類や海藻が死滅していたそうです。
ホルマリンは発がん性の疑いが濃いので、制度上は、81年から全面禁止になっています。
では、天然ものは?
◆活魚
水槽に泳ぐ魚をその場で刺し身にして食べる活け造りが人気です。しかし、魚が活魚運搬車に乗せられて漁港から輸送されるとき、お互いに体をぶつけたり、タンクの内側にぶつかって、体に傷がつきます。すると、細菌が感染して死んでしまったり、傷によって商品価値が低下するので、感染防止のために水槽の水に抗生物質が投与されます。無色透明で無臭の薬品を使うので、一見しても分かりませんが、水槽の水がいつまでたってもきれいなのは、薬のせいでもあります。したがって、私たちは高価な活魚料理とともに、抗生物質も食べている場合が多いのです。
◆しじみ
あらゆる食品に残留農薬や動物医薬品の基準値を設定し、基準を超えた食品の流通を禁止する「ポジティブリスト」制度が2006年5月に始まり、湖のしじみから基準超の農薬が検出される事態が出ました。同年7月、島根県の宍道 湖岸で採れたシジミから、除草剤の「チオベンカルブ」が残留基準値を超えて検出され、しじみ漁は一時、停止しました。また、琵琶湖(滋賀県)の瀬田しじみからも同年12月、基準値を超えるチオベンカルブが検出され、漁業者は操業を停止しました。
これらの除草剤は周辺の水田や畑などで使われ、田畑から川へ、川から湖に流れ込んだと見られています。
韓国産のしじみとあげまき貝からも基準を超える農薬「エンドスルファン」の検出が07年3月に7件あり、厚労省が検査命令を出しました。
これらの除草剤は周辺の水田や畑などで使われ、田畑から川へ、川から湖に流れ込んだと見られています。
韓国産のしじみとあげまき貝からも基準を超える農薬「エンドスルファン」の検出が07年3月に7件あり、厚労省が検査命令を出しました。
◆ダイオキシン
国の調査で、日本でとれる魚介や輸入魚の一部に微量のダイオキシン類が含まれていることが分かっています。厚労省の調査によると、日本人はダイオキシンを、1日平均で体重1キロあたり1・63ピコグラム(ピコは1兆分の1)摂取しています。安全許容量(同4ピコグラム)内に収まっていますが、ダイオキシンの約7割を魚介類からとっているそうです。
市民団体「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」が厚労省、環境省、水産庁の魚介類に関するダイオキシン情報を分析したところ、東京湾の魚介類のダイオキシン残留量が最も高く、次いで大阪湾、瀬戸内海、相模湾の順でした。魚では、穴子、このしろ、すずきなどが比較的高かったそうです。
市民団体「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」が厚労省、環境省、水産庁の魚介類に関するダイオキシン情報を分析したところ、東京湾の魚介類のダイオキシン残留量が最も高く、次いで大阪湾、瀬戸内海、相模湾の順でした。魚では、穴子、このしろ、すずきなどが比較的高かったそうです。
残留の比較的高い魚介類 |
まあなご、くろだい、このしろ、まいわし、たちうお、にごい、うぐい、すずき、まるあじ、しゃこ、うなぎ――など |
残留の比較的低い魚介類 |
ほたて貝、さざえ、ひらめ、かわはぎ、かんぱち、するめいか、あさり、まだこ、くるまえび、かさご、まがれい、あおりいか、にじます――など |
◆水銀
海の魚には、海底から噴き出した天然の水銀が含まれます。工場廃水に含まれるものも摂取します。このうち、毒性が強いのはメチル水銀で、まっすぐに歩けないなど運動・感覚障害や知能障害の原因になります。メチル水銀はまぐろ、かじき、くじらなどに多く含まれます。「プランクトン→小魚→大型魚」という食物連鎖の中で、体が大きくなるほど有害物質の蓄積が増えるからです。イタリアの研究者が行った地中海産まぐろの分析では、体重40キロ超で1・2ppm、同100キロ超では2・5ppmです。
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