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●遺伝子組み換え作物とは
遺伝子組み換え作物とは
ひとつの生物から遺伝子を取り出して他の生物に導入し、今まで自然界に存在しなかった生物を作り出すのが、遺伝子組み換え(GM:Genetic Modification)技術です。そこから作り出された生物を遺伝子組換え生物(GMO:Genetically Modified Organism)といい、このうちの作物を「遺伝子組み換え作物」といいます。
遺伝子組み替え作物(以下「組み換え作物」とします)には、「特定の除草剤をまいても枯れない」「害虫に強い」などの性質をもつ遺伝子を組み込んだ作物があり、大豆やとうもろこし、菜種、綿が世界中に普及しています。96年に米国で初めて栽培が始まり、農薬使用量の減少や労作業の軽減などのメリットがあるとして、普及し続けています。
遺伝子組み替え作物(以下「組み換え作物」とします)には、「特定の除草剤をまいても枯れない」「害虫に強い」などの性質をもつ遺伝子を組み込んだ作物があり、大豆やとうもろこし、菜種、綿が世界中に普及しています。96年に米国で初めて栽培が始まり、農薬使用量の減少や労作業の軽減などのメリットがあるとして、普及し続けています。
知らない間に食卓に
日本では、商業栽培はありませんが、たくさんの組み換え作物を輸入しています。
特定の除草剤をかけても枯れない遺伝子を組み込んだり、殺虫毒素をもつ微生物の遺伝子を組み込んだ大豆や菜種、とうもろこし、綿などが、米国やカナダ、アルゼンチンなどから大量に輸出されています。そして、多くが表示されないまま、私たちの食生活に入り込んでいます。
特定の除草剤をかけても枯れない遺伝子を組み込んだり、殺虫毒素をもつ微生物の遺伝子を組み込んだ大豆や菜種、とうもろこし、綿などが、米国やカナダ、アルゼンチンなどから大量に輸出されています。そして、多くが表示されないまま、私たちの食生活に入り込んでいます。
●世界に広がる組み換え作物
米国で発祥 06年には22カ国へ
遺伝子組み換え作物は、1996年に米国で除草剤に強い大豆栽培を始めたのが最初です。2006年にはカナダ、中国、インド、ブラジルなど22カ国に拡大し、07年現在、全世界の大豆栽培(作付け)面積の約6割、とうもろこし栽培面積の約2割、綿の栽培面積の約4割が組み換え作物です。
導入に慎重だったEUでも、03年以降、栽培国が徐々に増えました。98年に始まったスペインの組み替えとうもろこし栽培は07年現在、約7万ヘクタールで、同国の全とうもろこし栽培面積の約12%を占めます。フランスやドイツ、ポルトガル、ルーマニアでも組み替えとうもろこしが栽培されています。
導入に慎重だったEUでも、03年以降、栽培国が徐々に増えました。98年に始まったスペインの組み替えとうもろこし栽培は07年現在、約7万ヘクタールで、同国の全とうもろこし栽培面積の約12%を占めます。フランスやドイツ、ポルトガル、ルーマニアでも組み替えとうもろこしが栽培されています。
全世界での栽培面積、1億ヘクタール突破
「国際アグリバイオ事業団」(ISAAA)によると、06年の組み換え作物の栽培面積は22カ国で計1億200万ヘクタールに達しました。組み換え作物の栽培農家は前年の850万人から1030万人に増え、初めて1000万人を超えました。
■2006年の組み換え作物栽培面積(ISAAA調べ)■
※米国の組み換えとうもろこしの畑
1. | 米国 | 5460万ヘクタール |
2. | アルゼンチン | 1800万ヘクタール |
3. | ブラジル | 1150万ヘクタール |
4. | カナダ | 610万ヘクタール |
5. | インド | 380万ヘクタール |
6. | 中国 | 350万ヘクタール |
7. | パラグアイ | 200万ヘクタール |
8. | 南アフリカ | 140万ヘクタール |
9. | ウルグアイ | 40万ヘクタール |
10. | フィリピン | 20万ヘクタール |
11. | オーストラリア | 20万ヘクタール |
導入の「理由」
組み換え作物を導入した畑では、農薬の使用量が徐々に減っていると言われています。組み換え作物に防虫効果があり、除草剤や殺虫剤が少なくてすむからです。例えば、インドや中国で計約910万人(推定)の農家が害虫に強い組み換え綿を栽培しています。「農薬の使用が減っても収量が落ちず、収入増につながるから」とされています。
国別の組み換え作物栽培状況
米国
組み替え作物の栽培が最初に始まった米国では、作物の半分以上が組み換え作物で、大豆の約9割、綿の約8割、とうもろこしの約6割が組み換えです。組み替えの菜種やスカッシュ、パパイヤ、アルファルファも栽培されています。
米国内では、加工食品の約6割が組み換え技術で作った成分を含んでいると推定されています。
【世界の組み換え作物全体の半分以上(53.5%)が米国で生産されています】
米国内では、加工食品の約6割が組み換え技術で作った成分を含んでいると推定されています。
【世界の組み換え作物全体の半分以上(53.5%)が米国で生産されています】
アルゼンチン
組み換えの大豆、とうもろこし、綿を栽培しています。アルゼンチンの大豆はほぼ100%が組み替えです。
【世界の組み換え作物の17.6%】
【世界の組み換え作物の17.6%】
ブラジル
組み換えの大豆や綿を栽培しています。
【世界の組み換え作物の10.9%】
【世界の組み換え作物の10.9%】
カナダ
組み換えの菜種(国内の菜種の栽培面積の84%)を中心に、組み替えのとうもろこしや大豆を栽培しています。
【世界の組み換え作物の6%】
【世界の組み換え作物の6%】
インド
組み替えの綿の栽培が急増中です。
中国
政府が積極的に組み替え作物の開発・導入取り組み、組み換えの綿(国内の綿の栽培面積の66%)やタバコを栽培しています。組み換え米の開発にも熱心です。
日本
日本国内では、特定の除草剤に強い大豆やとうもろこしなど22品種の組み換え作物の栽培が認められています。しかし、栽培地周辺の地場農産物への影響について消費者の不安があり、自治体が規制しています。岩手、茨城、滋賀の各県は組み替え作物の栽培についてガイドラインや方針を設け、北海道は無許可栽培に罰則を科す条例を06年から施行しました。
農業技術研究機構の施設(茨城県つくば市)で必須アミノ酸の多い稲を、全国農協連合会の施設(神奈川県平塚市)でラクトフェリン(がん抑制作用などのたんぱく質)の多い稲を、試験栽培していますが、販売を目的にした組み換え作物の栽培は日本では行われていません。
しかし、米国から大量の組み換えの豆・穀類を輸入しており、食用油原料(菜種)や家畜飼料(大豆、とうもろこし、菜種のしぼりかすなど)の大半が組み換え作物です。
加工食品の多くにも組み替え作物が使われています。
農業技術研究機構の施設(茨城県つくば市)で必須アミノ酸の多い稲を、全国農協連合会の施設(神奈川県平塚市)でラクトフェリン(がん抑制作用などのたんぱく質)の多い稲を、試験栽培していますが、販売を目的にした組み換え作物の栽培は日本では行われていません。
しかし、米国から大量の組み換えの豆・穀類を輸入しており、食用油原料(菜種)や家畜飼料(大豆、とうもろこし、菜種のしぼりかすなど)の大半が組み換え作物です。
加工食品の多くにも組み替え作物が使われています。
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