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●水道水の中の塩素

水道水の中の塩素
水道水の塩素消毒は19世紀末に英国で始まり、欧米に普及しました。日本では第二次世界大戦後、米軍が強制したのが始まりでした。「マッカーサー司令官が、日本が二度と米国に逆らわないよう国民の健康を弱体化させる意図もあった」とされ、浄水場での塩素濃度は2ppmで、当時の一般的だった濃度の10倍でした。

工業化などで浄水場の取水源である川や湖の汚染が進むと、塩素の投入量がさらに増えました。日本の水道法や同法施行規則(省令)では、「塩素は家庭の蛇口(じゃぐち)で0.1ppm(0.1mg/リットル)以上」と下限を定めるだけで上限を設けていないためです。

水道水の塩素の量
民間調査(学習研究社「今、水が危ない」1992)では、家庭の蛇口での塩素濃度は、東京の1.5ppmを筆頭に、全国軒並み1ppm以上でした。水が蛇口に届くまでに塩素が薄められているにもかかわらず、水泳プールの基準値(0.4ppm以上)よりも濃く、浄水場などの塩素投入点の近くでは相当な塩素濃度だと思われます。


【参考】
長く東京都の水道局に勤めた小島貞男さんの話では、世界で水道水の処理のためにもっとも大量の塩素を投入したのは、東京の玉川浄水場だそうである。小島さんが玉川にいた頃、100ppm の塩素を投入したと話している。東京都の資料では、最高の時は塩素を150ppm という記録があるから、間違いなく世界一であろう。
(中西準子 東大環境安全研究センター 「水の環境戦略」岩波新書 1994)


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