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●有害化学物質が皮膚を通り抜ける

「皮膚から毒(有害化学物質)が入るなんて今ひとつ信じられない」――ごもっともです。そこで、毒が皮膚を通過して体内に蓄積していくしくみを詳しく説明します。 皮膚は体の中で一番大きく重たい臓器です。厚さは2ミリ以下ですが、表面積は大人の場合約1.8㎡(畳1枚分くらい)もあり、重さが2.5~4.5kgあります。この大きな臓器に微量ずつでも確実に有害化学物質(異物)がたまり、血液を介して脳や内臓にも蓄積していくのです。

皮膚のしくみ
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層でできています。

表皮はさらに「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」に分類できます。このうち角質層は乾いた細胞が重なって形成されており、外からの異物の侵入を防ぐ基本的なバリアーとなっています。

皮膚の構造
皮膚の構造

皮下組織は皮膚と体内の結合を維持する役割を持ち、脂肪を多く含んでいます。この脂肪に、角質層など皮膚のバリアーを通り抜けた有害物質がたまっていきます。

脂に溶けやすい化学物質
表皮は、皮脂腺から分泌された油分でワックス状に覆われています。健康な皮膚に水を置くと盛り上がって水滴になるのはこのためです。この油分や角質層の細胞などがバリアー(バリアーゾーン)となって外界からの異物の侵入をしゃ断しています。しかし、肌の状態が悪くなってバリアー機能が低下すると、異物の侵入を許してしまいます。

また、細胞を形成している細胞膜の主要成分はリン脂質です。脂質なので水分の浸入はブロックしますが、脂に溶けやすい性質の物質(脂溶性物質)は受け入れます。細胞膜のリン脂質と脂溶性物質が融け合うと、細胞膜が一時的に破壊され、有害化学物質を簡単に体の中に浸透させてしまいます

合成界面活性剤が肌のバリアーを破壊
界面活性剤とは、簡単に言うと水と油を混ぜるものです。各種洗剤は、界面活性剤のこのような性質を利用して、油を含む汚れでも水で洗い流せるようにしています。また、界面活性剤は乳化剤として化粧品のクリームや乳液などに幅広く使用されています。

界面活性剤のうち、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムを「石けん」(純石けん)と呼び、それ以外は「合成界面活性剤」と呼びます。「合成洗剤」とは合成界面活性剤を使った洗剤のことです。

溶解補助剤として使用されるプロピレングリコールやラウリル硫酸ナトリウムなどの合成界面活性剤は分子が非常に小さいので表皮を通過(浸透)し、表皮の細胞膜などを破壊して、肌のバリアー機能を損ないます
合成界面活性剤が破壊
合成界面活性剤は非常に有害であるにもかかわらず、シャンプーやリンス、洗剤、整髪料、殺虫剤、入浴剤、化粧品、歯みがき粉などあらゆる日用品・化粧品に使われています。①原価が安い②国が規制していない――などが理由です。使用が許可されている合成界面活性剤は 200種類を超えています。

合成界面活性剤によってバリアー機能が損なわれた皮膚からは、日用品・化粧品に含まれる様々な有害化学物質が侵入(経皮吸収)し、蓄積されていきます。合成界面活性剤そのものも蓄積されていきます

これらの有害化学物質(経皮毒)は石けんで手を洗う程度でも吸収されます。合成界面活性剤などの合成化学物質は分子量が小さいこともあり、皮膚から浸透し細胞や血中にダイレクトに入ってしまいます。合成界面活性剤をうさぎの皮膚にぬる実験では、ぬられた合成界面活性剤のうち0.53 %が血液中に侵入するという結果が出ています。血液は60秒で身体を一周します。


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