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●その他の有害物質

アスベスト
アスベスト(石綿)は耐久性や耐熱性、電気絶縁性などに優れ、安価でもあるため、「奇跡の鉱物」などと珍重され、建設資材や電気製品、自動車など様々な用途に使われてきました。しかし、空中に飛散したアスベスト繊維を吸入すると20~40年の潜伏期間を経た後に肺がんや中皮腫などの病気を引き起こす確率が高いことが分かり、「静かな時限爆弾」と恐れられています。
吹き付けアスベスト
※写真:環境再生保全機構より


国内の水道管にも、アスベストセメント管が1932年から採用されていました。管の腐蝕によって水道水中に大量にアスベストが混入するため、88年に全面使用禁止・製造中止になりましたが、今も約2割がアスベストセメント管のままです。

また、ビル等の建築物解体の際に飛散するアスベストが取水源の水に混入しています。

ある調査では、水道水1リットル中に多いところで180万本、平均92万5000本ものアスベスト繊維が含まれていました。アスベスト繊維は平均直径0.036ミクロンと言う極めて小さなもので、繊維1本の平均的な大きさは髪の毛の50000分の1程度の細さです。

日本では高度成長期にビルの断熱材などとしてアスベストが大量に使われたため、2040年までにアスベストが原因の肺がんや中皮腫による死者は10万人に上ると予測されています。また、欧州でもアスベストによる被害が多く見られ、2020年までに死者は50万に上ると推計されています。

ちなみに、大気汚染防止法では大気1リットル中アスベスト繊維は10本以下と規制されていますが、水道水への法的規制はありません。

ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドとは、防腐剤であるホルマリンの原料となる物質で、独特の刺激臭を持っています。水の塩素処理やオゾン処理に伴う副生成物であり、非常に高い発生率で発がん性を有します。

ほかに催奇形性や神経毒性などもありますが、日本の水質基準では検査対象になっていません。

放射線物質
核実験で大気中に放出された放射能が雨などと共に水源に入ったり、ウランなどの岩石に含まれるものが溶出したり、原子力発電所や大学などの研究施設、病院などからの廃液に放射能が残っていたりして、水道水の取水源に放射線物質が混入する可能性が指摘されています。 実際、日本の都市部の水道水からストロンチウム90やセシウム137が検出されています。 放射線には、細胞の分子構造に直接作用してがん化させる直接的影響と、水や食物などの分子をラジカル活性化させ、これを摂取することでがんを発生させたり、遺伝子や染色体に影響を与えたりする間接的影響とがあります。 米国やWHO(世界保健機関) は放射線物質に関する水質基準を設けていますが、日本の水道水には設けられていません。

ダイオキシン
農薬や廃棄物の焼却施設から取水源に流入したり、農薬やパルプ工場、化学工場などの排水が浄水場で消毒に用いる塩素と反応して猛毒ダイオキシンが生成されます。発がん性や環境ホルモン物質として作用し、微量でも生命体に悪影響を与える恐ろしい化学物質です。

ダイオキシンの循環


トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン
有機塩素系溶剤のひとつで、ドライ・クリーニングや半導体工場での洗浄に用いられます。水道水の取水源の汚染が懸念され、水質汚濁防止法により規制されています。肝機能障害や黄疸、おう吐、頭痛などの症状があります。

ヒ素
鉱山から出る天然ヒ素が水道水源に流入し、がんや消化器系・肝臓・皮膚の障害、貧血などの原因になっていると指摘されています。


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