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●遺伝子組み換え植物の流入

未承認作物流入
未承認の組み替え作物が非正規に流入しています。

【報道事例】
◆中国から未認可の組み替え米:2007年1月
中国から輸入されたビーフンやもち米から日本では未承認の遺伝子組み換え米が検出され、回収措置がとられた。混入した組み換え稲に組み込まれている、害虫を殺すクライワンエーシー(Cry1Ac)というたんぱく質を作る遺伝子は、とうもろこしでは承認済みだが、稲では中国も日本も承認していなかった。しかし、中国では数年前から野外で試験栽培され、農薬使用量の減少などの効果があったため、栽培承認を政府に要請中だった。

◆未認可の組み換え米、中国で違法栽培:2006年9月
国際環境保護団体「グリーンピース・インターナショナル」は、中国から欧州に輸入されている食品の中に違法に栽培された遺伝子組み換え米の混入が検出され、フランス、ドイツ、イギリスで食品が汚染されているとの調査結果を発表した。グリーンピースの各国支部などが中国産のビーフンをはじめとする米を原料とする加工食品を検査したところ、5つのサンプルから世界のどこでも認可されていない遺伝子組み換え米が検出された。中国産米はベビーフードからヨーグルトまであらゆる加工食品の原料として使われているという。

◆未認可の組み換え米、米国の商業用米に混入:2006年8月
安全性審査を経ていない組み換え米(長粒種)が米国の商業用米に混入していることが分かった。除草剤への耐性があるたんぱく質を生成するよう遺伝子操作された品種。米としては流通していなかったが、製粉大手「日本製粉」が米国から06年5月に輸入した3・4トンの原料用雑穀の中に長粒種米を砕いたものが約7%含まれていた。日本は米国から長粒種の玄米や精米は輸入していないが、米粉など加工品を年間約3万トン輸入しており、これに長粒種が含まれている可能性がある。

◆未認可の組み換えとうもろこし流入:2005年5月
未認可の組み換えトウモロコシ「Bt10」が、米国からの輸入品に紛れ込んでいたことが名古屋港で確認された。その後、未認可Bt10は、日本中の輸入港で確認され、入港を拒否された。

●自然界への影響

遺伝子汚染
遺伝子が組み換えられた動植物や微生物は自然界に入り込み、もともと自然界に存在していた種と交配し、新しい種を作り出して自然界で拡散・増殖していきます。例えば、風や虫によって運ばれた組み換え種が野生植物と交配すると、組み換え作物の特性を持った植物が出現します。これは「遺伝子汚染」と呼ばれています。

組み換え作物が野生植物と交配し増殖する「遺伝子汚染」のケースが実際にまん延しています。カナダでは、組み換え菜種の栽培が始まって以来、遺伝子汚染が広がり続け、有機栽培で菜種を育てることが不可能になりました。

遺伝子組み換え作物「生態系影響に疑い」・仏政府諮問機関
08年1月、組み換え作物の安全性を評価するフランス政府の諮問機関は同国内で栽培されている組み換えとうもろこしについて「(生態系への影響などに)深刻な疑いがある」との報告書をまとめ、ボルロー環境相は「至急、対策をとる」と述べました。同国内でで組み換えとうもろこしの栽培(作付け)面積は約2万2000ヘクタールで、報告書はこのとうもろこしに組み込まれた遺伝子が自然界に広まり、生物に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘しました。

組み替え菜種が日本で自生
食用油の原料として日本で利用される菜種の約9割はカナダ産で、カナダ産菜種の84%(06年、栽培面積ベース)は組み換え種です。この輸入組み換え菜種の種子が国内でコンテナやトラックからこぼれ落ち、雑草のごとく自生するという現象が日本各地で起こっています。組み換え菜種は雑草のように生命力が強いので、拡散を食い止めるには輸入を止めるしかないと言われています。

04年8月、三重県の四日市港周辺で、組み換え菜種(セイヨウナタネ)が自生していることが市民団体の調査で分かりました。近くに食用油製造工場があり、輸入された菜種の種子が搬送時にこぼれ落ち、繁殖したとみられます。組み換えセイヨウナタネは、02年と03年の農林水産省の調査(04年6月公表)でも、茨城県の鹿島港周辺の多数の地点で自生が見つかっています。国立環境研究所の調査報告でも、サンプル調査を行った6カ所の港湾地域のうち5カ所で確認されました。

市民団体の圧力とメディアの注目により、農水省は04 年8月、日本植物油協会に輸入菜種を取り扱う港の清掃を勧告しましたが、それ以上の措置はとりませんでした。

組み換え菜種は国内で繁殖を続けており、他の作物や植物にも影響する危険性があります。花粉が風や虫によって運ばれ、広大な地域に拡散するからです。組み替え種が自然界に自生し始めると、もはや管理不可能です。

「スーパー雑草」も発生
除草剤に強い特性を持った組み換え植物が他の植物と交配することによって「スーパー雑草」と呼ばれる除草剤に非常に強い草(除草剤耐性雑草)が自然界に発生します。スーパー雑草は、除草剤に強い植物同士の間で受粉が起こることによって生まれ、繁殖力が強く、処理するにはより毒性の強い農薬が必要です

例えば、カナダ西部で見つかった3種類の自生菜種は除草剤に強いスーパー雑草でした。農家の人たちはこの組み換え「スーパー雑草」の広がりを抑えるために、より毒性の高い除草剤の使用を強いられています。このように、「農薬使用の減少」をうたい文句に開発・商品化された組み換え種がスーパー雑草を生み出し、より毒性の強い除草剤を使用しなければならなくなるという矛盾が生じています。

近縁種への影響
生物の進化や類縁関係を見たときに、共通祖先までの世代数(世代距離)が近く、血縁度の高い種を「近縁種」といいますが、組み換え植物は近縁種にとっても脅威です。

組み換え菜種が、近縁種であるブロッコリーやキャベツ、からし菜、水菜などその他のアブラナ科の作物を汚染する可能性が、研究によって明らかにされています

菜の花
※日本の菜の花(写真)も組み替え菜種による遺伝子汚染の危機に…

組み替え菜種は近縁作物との交配が容易なため、遺伝子汚染の危険性が最も高い種なのです。

●遺伝子組み換え作物を扱う主な会社

だれが推進しているのか
遺伝子組み換え作物の開発・販売を推進する主要企業について知っておきましょう。

◆モンサント社――ダイオキシンやPCBを生産
遺伝子組み換え作物生産の世界最大手は米国のモンサント社です。同社はベトナム戦争に使われた枯葉剤(エージェント・オレンジ)を生産した企業のひとつです。枯葉剤は多数の死者を出し、先天性欠損症の原因となっています。同社はまた、危険物質であるPCB(ポリ塩化ビフェニル)も生産してきました。

同社は組み換え製品開発の世界的リーダーで、世界最大手の農薬メーカーの一つでもあります。

◆シンジェンタ社
農薬製造・種子生産ともに世界最大手の一つであるスイスの会社です。

◆バイエルクロップサイエンス社
ドイツの大手製薬会社「バイエル社」の子会社で、農薬製造の世界最大手の一つです。

◆バンジ社
組み換え品を含む大豆の加工や大豆取引で知られる米国の大手食品会社です。

◆カーギル社
穀物やコーヒー、綿、ゴム、砂糖、石油などを扱う米国の大手商社です。米国最大の穀物輸出会社であり、欧州では、大豆や菜種、ひまわりの販売で大きなシェアを持っています。

製造会社の報告書をもとに認可
「モンサント社は自社の遺伝子組み換え製品が安全であるという独自の報告書を作成していますが、米国の行政当局はその調査の結果に基づいて同社製品を認可している」と国際環境保護団体「グリーンピース・インターナショナル」はHPで指摘しています。


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